ピルには長期間の利用により子宮内膜症、子宮体がん、卵巣がんの発症を低下させてくれるという作用があると言われています。ニキビや多毛症が改善される作用もありますので避妊や生理不順以外の方も使用するといいでしょう。

中絶薬とは違うピルによる避妊

望まない妊娠や身体への負担の大きい中絶手術を繰り返さないためにも避妊が重要になります。コンドームによる避妊が一般的です。しかし、装着ミスや破れることがあり、100%避妊できるわけではなく、男性主体となる方法のため、確実な方法と言えません。
女性主体でできる方法としてピルによる避妊があります。ピルは中絶薬とは違います。
ピルは、排卵を抑制する作用、子宮内膜の増殖を抑える作用、精子が子宮内に入りにくいようにする作用により妊娠しにくい状態を作り出すことができます。たとえ、排卵が起こったとしても、精子が子宮内へと入りにくいように子宮頚管から分泌される粘液が変化しており、受精したとしても子宮内膜が増殖していないため、受精卵が着床しにくい状態になっています。
中絶薬とは、妊娠が継続できないようにホルモン分泌を変化させ強制的に赤ちゃんが育てない状態にする薬です。ピルは、妊娠しないようにするための薬のため、中絶薬とは作用や目的が違います。
ピルによる避妊は、含まれているホルモンにより妊娠中と同じような状態となり、脳が妊娠したと感知し排卵が止まります。現代の女性は、昔に比べると妊娠や出産の機会が減っています。そのため、生涯で起こる排卵や生理回数も増加傾向にあります。排卵や生理回数が増えることで、子宮内膜症や卵巣がんなどの婦人科系疾患も増殖すると考えられています。ピルによる避妊は、自然な働きを利用しているため、望まない妊娠の予防だけでなく病気のリスク軽減にもつながります。また、長期服用をしていても服用中止後3ヶ月以内に9割の人が排卵周期が戻っており、将来の妊娠や出産にも影響がないとされているため赤ちゃんが欲しいと思った時に服用をやめることで、排卵が戻ります。